★なまはげの独り言

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zoom RSS 猿あんこ その1

<<   作成日時 : 2008/04/02 17:38   >>

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むかしあったぞん。

   昔々、

ある所さ娘こ三人持っている爺さま居であったと。

   あるところに、娘を三人持っている爺さまがおりました。
 
ある日、畑の草取りはじめたども、腰は痛いし指も痛い。
若い時からの背病みだおの、草取る手より口ばり動く。


   ある日、畑の草取りを始めましたが、腰は痛いし指も痛い。
   若いときから面倒くさがりで、
   草を取る手よりも口の方が動きます。
 
「娘こ三人居るたて知らねふり、
俺だたて年だおの、草むしりなのやんか。
誰がこの畑の草こ取ってけねがな。
せば三人居る娘の一人けるどもなや」


   「娘が三人もいるが知らない振りをして手伝おうとしない。
   わしも齢をとって草むしりなんてしたくない。
   誰かこの畑の草むしりをしてくれないだろうか。
   そうしてくれたら三人の中の一人を嫁にしてやるんだが。」
画像    
爺さまぶつぶつ行っていたら、猿が出はって来て、
「爺さま本当だべな。俺、畑の草こ取ってける。必ず嫁こけるすべな」


   爺さまがぶつぶつとつぶやいていると、
   猿がどこからか現れて、
   「爺さま、本当でしょうね。
   私が畑の草取りをしましょう。
   必ず嫁をくれるのでしょうね。」
 
「この畑の草こみんな取ればな」
「爺さま約束だど。俺が草取り終わるまで日陰で休んででけろ」
「えがった、えがった」
爺さまゆっくりと長まってうとうとしていた。


   「この畑の草を一本残らず取ってくれればな」
   「爺さま、約束ですよ。
   私が草を取り終わるまで日陰で休んでいてください」
   「良かった良かった」
   爺さまはゆっくりと横になってうとうとと居眠りを始めました。
 
夢の中で猿がキーッと歯をむいて爺さまに咬みついて来た。
動転して目を開けたら、猿が爺さまを見つめていたと。


   夢の中で猿がキーッと噛み付いてきました。
   ビックリして目を開けると、猿が爺さまを見つめていました。
画像 
「草こ取ったがらな。
明日の晩げ嫁こ貰いに行くす。ウソこげば」

猿は夢より恐ろしい顔で歯をキーッとむいて見えなくなった。


   「草は全部取りました。
   明日の晩に嫁を貰いに行きますからね。もしも嘘だったら」
   猿は夢の中よりも恐ろしい顔で歯を剥き出して去っていきました。
 

畑の草はなくなり楽して仕事は終わったども、
猿と約束したな心配で家に戻った爺さまは寝てしまったと。


   畑の草取りは楽をして終わらすことが出来たのだが、
   猿との約束を心配しながら家に戻り、早々に寝てしまいました。

 
画像
朝になっても爺さまは起きない。上の娘が
「爺さま爺さま、早く起きて朝まの飯あがってたんせ」と起こしに来た。
「オサキ、俺ぁ苦だ事あって起きられね」
「何だすか」
「実は昨日、山のあんこがら草取り手伝って貰って、
娘ひとりけるて約束したおの。オサキ頼むがら嫁になってけねが」

上の娘は腹立(ごしゃえ)で
「まんつもうろく爺」って枕ふんまげて出はって行ったけど。


   朝になっても爺さまは起きてきません。一番上の娘が、
   「爺さま、早く起きて朝ごはんを食べてください」と起しにきました。
   「オサキ、私には心配事があって起きることが出来ないのだよ。」
   「何事ですか?」
   「実は昨日、山の猿に草取りと交換で娘を一人嫁にやると約束してしまったのだ。
   オサキ、頼むから猿の嫁になってもらえないだろうか?」
   上の娘は腹を立てて、
   「このモウロク爺!」と、枕を蹴散らして出て行きました。
 
次に中の娘
「爺さま、明るくなったすど。飯さめるすど。起きて食ってたんせ」
て入って来た。


   次に真ん中の娘が、
   「爺さま、明るくなりましたよ。ご飯が冷めてしまいます。
   起きて食べてください。」
   と入って来ました。
画像 
「オナカ、お前も俺の言う事は聞かねべな」て、
オサキに頼んだように言ったら
中の娘も腹立で
「まんつ腐れ爺っこ。
誰ぁ山のあんこの嫁になるてが」
って、
戸を足でふんまげて出はって行ったけど。


   「オナカ、お前も私の言うことは聞いてはくれないだろうな」と
   オサキに頼んだように話をすると、
   やはり中の娘も怒り出して、
   「この腐れ爺!誰が山の猿の嫁になどなるものか」と
   戸を足で踏んづけて出て行きました。

画像 
爺さまシクシク泣いていたら末の娘が入って来た。
「爺さま何じょした。起きてたんせ。朝まの飯あがってたんせ」
「オスエ、お前も俺の言う事は聞がねべな」
「爺さまの言う事なば何えでも聞ぐす」
「したら、山のあんこの嫁こになるが」
「はいはい、爺さまが言うなだば山の猿さでも蛇さでも行くす」
「本当だが」
爺さま、むっくり起きて飯を三杯も食ったけど。


   爺さま、情けなくてシクシクと泣いていると、末の娘が入って来て、
   「爺さま、何かありましたか?起きてください。
   朝ごはんを食べてください」
   「オスエ、お前も私の話は聞き入れないだろうな」
   「爺さまの言うことなら何でも聞き入れますよ」
   「それなら、山の猿の嫁になってくれるかい?」
   「はいはい、爺さまが言うのであれば山の猿でも蛇でも行きます」
   「本当か、良かった良かった」
   爺さま、安心したのかむっくりと起きだして、
   飯を三杯も食べたのでした。











さてさて、この続きはまた明日のお楽しみです。








んだば





    

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
サルの嫁になると約束した末娘の運命はどうなりますのか?
ほっとして、ご飯を食べたお父さんはそんなこと約束してよかったんでしょうかね。
Tatehiko
2008/04/02 18:46
 こんばんは☆こねこです♪

 えっ!?
 また続きなんですかぁ〜?(笑)

 ここまではこのおじいさんの自業自得・・・かな、と思うんですが・・・。

 でも、末の娘さんがすんなりお嫁に行くのを決めたのが気になりますねぇ。何かあるとにらんでますが?(笑)

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2008/04/02 19:15
こんばんは( ̄ー ̄)
久々の民話ですね(^-^)v
相変わらず★なまはげさんの翻訳に感心しています。
末娘の運命はどうなっちゃうのでしょうか?爺さまの無責任ぶりに呆れますね(((^_^;)
微笑み
2008/04/02 20:21
爺様の無責任ぶりには呆れますが 多分 おそらく
このお猿さんは ご立派なお侍さんか お殿様か 王子様が 魔法で猿にされているとか そういう流れになって 末の娘は幸せに暮らしましたとさ

めでたし めでたし

とっぴん ぱらりの ぷー!!
+あい
URL
2008/04/02 20:42
☆Tatehikoさんへ
 このお話の一番悪い人は、誰あろうお爺さんなのですね。このお爺さんのサボり心がとんでもない結果に繋がってしまいます。
★なまはげ
2008/04/03 17:48
☆こねこちゃんへ
 どうしても翻訳文を付けると、一日分のスペースでは無理なんですよ。ゴメンネ。けっして意地悪をして二回に分けているんじゃないんですよ。
★なまはげ
2008/04/03 17:50
☆微笑みさんへ
 この爺さまのサボり癖がとんでもない不幸を呼び込んでしまいます。続きも楽しみにしてくださいね。
★なまはげ
2008/04/03 17:53
☆+あいさんへ
 秋田版親指姫ですな!!けっして猿が悪さをしているわけではなく、お爺さんのサボり癖がとんでもない結果を招いてしまいます。ハッピーエンドにはなりませんがご勘弁を。
★なまはげ
2008/04/03 17:56

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