★なまはげの独り言

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zoom RSS 歯ブラシ

<<   作成日時 : 2008/02/21 17:15   >>

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なんで秋田の嫁姑はこんなに仲が悪いのだろうと
首を傾げたくなるくらいに嫁姑の確執の話は多い。

秋田だけが仲が悪いはずは無いのだろうけれど、
何世代も一緒の家で暮らす生活様式のためなのだろうか?

それとも、秋田には隠れた作家が多いの??(笑)



今日もそんな中の一つのお話を紹介します。




歯ブラシ



殺してやろうか、と思うことがある。
その方法をいろいろ考え練るのが美代子の陰惨な楽しみだった。

その空想の中で百度も殺されたのは姑の竹子である。
罪状を数え上げればきりがない。
中でも悪質なのは、
おそろしく甘い菓子で二人の子供を籠絡し、
その歯をダメにし、
偏食を助長し、ひ弱にしてしまったことである。
あげくに、子供たちに尋ねる。
「お婆ちゃんとお母さんとどっちが好き?」
画像
子供たちは馬鹿でないから、
お婆ちゃんと答えて菓子を確保する。
このおぞましいゲームを竹子は執拗に繰り返す。
美代子はパートで働いているから、
自分の居ない間にも
そんな「犯罪」が行われていると思うと、
憎しみに胸が煮えたぎった。

竹子は似たような犯行を夫にも加える。

美代子は酒好きな夫の健康を考えて、
野菜料理を心がけ、
しかもなるべく薄味にしている。
しかし、台所の城主はまだ竹子であり、
自分の料理の出番が少なかった。
出番があっても、竹子のあくどい濃厚な味付けの魚や肉の料理のわきで、
自分のサラダや野菜炒めは小さくなっており、
夫や子供たちの箸は魚や肉ばかりに向かう。
そして、竹子はそれ見たことかと鼻高々、
「肉はうめぇか?うんと食べれ。
まだ作ればあるからよ」
「お婆ちゃんが作ったの?」と、小学校3年の長女。
「ンだよう」
「へー、上手だね、お婆ちゃん」と、ごまをする。

その上、台所に残り物をさげてから、
殆ど手のつけられていないサラダや野菜炒めを
ビニール袋に流し込み、
「隣のニワトリにやるがらな」
と、薄笑いを浮かべて竹子は言う。

美代子は夫に竹子の罪状を訴えるが、
父を早く亡くした夫はこの母一人に育てられたいわゆるマザコンタイプ。
薄笑いを浮かべるばかりで一向にはかばかしい返事をしない。
それどころか、美代子がしつこく言うと、
「かあさんの気持ちがオメエにはわがらねのだ!」
と、トンチンカンなことを言い、
青白くなって怒り出す。

こうして憤怒はやる方なく内向し、
陰惨な殺意にたわむれていたのだが、
ある日、
洗面所の掃除をしていた時に、
ひょいと復讐を思いついた。

美代子はプラスチックの歯ブラシ立てから、
竹子の歯ブラシを抜き取り、
それに液体洗剤をたらして洗面台をこすり始めた。
終わるとざっと水ですすいでもとの所へ差して置く。

かなり匂いが残っているはずなのに、
竹子は何も言わない。
すなわちそれが日課になった。
ささやかな復讐だが、
うっくつした心に確かに小さな穴が開いたよう、
竹子との応接に余裕を持てるようになった。

ひょっとしたら、
洗剤の毒が少しずつ効いてきて、
竹子の寿命を縮めるかもしれないと、
ちょっとは恐ろしくなったが、
竹子のあの「犯罪」にはふさわしい罰だとも思ったりした。

画像
それから、ニ・三日後、
美代子は洗面台の前で唖然としていた。

右手に歯ブラシ、左手に一本の黒毛をつまんでいる。
歯ブラシの赤い柄には、黒のマジックでMと書かれている。
・・・・・たしかにオラのだ。
と思った瞬間、ウッと吐き気がこみあげてきた。

左手につまむ黒毛は、
さっきブラシに絡まっていたものを引っ張り出したのだ。
それはくねくねとねじれていた。

美代子の脳裏には、
トイレ掃除をする竹子の姿が浮かんでいた。











おお怖ッ!!!







んだば





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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
竹子の方が 何枚も上手でしたね・・・

ここまで仲の悪い嫁・姑は さすがに居なくなってると思いますよ。

というか 最近は ここまで行くまでに別居してしまうんじゃないでしょうか?

私も今一応姑と呼ばれる身ですが 幸い遠く離れて住んでいるお陰か お互いに嫌な面を見られずに済んでいますよ!!
+あい
URL
2008/02/21 18:48
 こんばんは☆こねこです♪

 不謹慎かもしれませんが、貞子より怖い(苦笑)・・・。

 私も人ごとじゃないかもしれないので気をつけねば!
 と思ったんですが、同居しないと思うので大丈夫・・・かな?(エヘ☆)

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2008/02/21 18:56
怖いです…
ほんとに怖いです…
嫁にいけないです…
コマチ
2008/02/21 19:29
こんばんは( ̄ー ̄)
うわあ〜怖い〜〜〜!
別居でくらしていて良かったです(^-^)v
微笑み
2008/02/21 20:19
☆+あいさんへ
 「亀の甲より年の功」ですかね。嫁さんの気持ちなどもしっかりとわかると思いますから、どんなことを仕掛けてくるか想像つくのでしょうね。
★なまはげ
2008/02/22 19:06
☆こねこちゃんへ
 いや、実際貞子より怖いと思います。結婚しても当分は親とは離れて暮らした方がいいと思いますよ。
★なまはげ
2008/02/22 19:09
☆コマチさんへ
 あはは、コマチさんが嫁に行かない理由はこれでしたか!!
★なまはげ
2008/02/22 19:11
☆微笑みさんへ
 微笑みさんのように、たまに実家に帰るくらいがちょうどいいのかもしれませんね。始終一緒に居ると悪い面ばかり見えてしまいますからね。
★なまはげ
2008/02/22 19:14
嫁・姑の関係の悪さは貧しいところほど切実だったように思います。
姑の嫁に対する期待が、要求が切実なだけに、その思いが強いだけに正面から言えず、ねじれてお互いが行動で示してしまうのですよね。
そして、死ぬときに「ありがとう」なんてつぶやいてしまうのですよね。
Tatehiko
2008/02/22 21:49
☆Tatehikoさんへ
 経済的余裕がなければ他人に対しても温かい気持ちになれないですよね。
 死ぬときに「ありがとう」と言えるくらいの関係であってもらいたいです。
★なまはげ
2008/02/23 17:03

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