★なまはげの独り言

アクセスカウンタ

zoom RSS 蛇の恩 猫の恩 その2

<<   作成日時 : 2008/02/12 17:02   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 10

お爺さんと口喧嘩になり家を飛び出した猫は、
小槌を持ち出した若者の跡を追いかけているようです。




ほわーんて若勢のにおいするがら、
どんどど走ってらば大きくて新しい家があった。

   ほんのりと若者の匂いを頼りに
   どんどんと走っていくと、大きくて新しい家がありました。 

若勢のにおい強いがら、
打出の小槌がら出した家だ。

   若者の匂いが強烈に感じられますから
   この家は打ち出の小槌から出した家に違いありません。

家の中さもぐりこんで見でだども、
若勢はなかなか小槌を使わねど。
どごさ隠してるべて何日も見でだば、
蔵の中で使ってるふだ。

   家の中に忍び込んで見ていましたが
   若者はなかなか小槌を使いません。
   どこに隠しているのか何日も観察していると、
   どうやら蔵の中で使っているようでした。

画像 
錠かげだ蔵さ猫なば入られねがら、
なじょしたらえがべて蔵の前で見でだば、
晩方に若勢が酔って来て、
今日も有金みな巻き上げられたども、
銭こなのなんぼでもある。
なんぼでも出すにええ。

   鍵のかかった蔵には猫でも入れません。
   どうしたものかと思案しながら蔵の前にいると、
   夜になってから若者が酒に酔いながらやってきて、
   「今日も有り金をみんな無くしてしまったけれど、
   お金ならいくらでもある。
   いくらでも出すことが出来るんだよ」

えへらえへらて蔵の中さ入った時、
猫も後ついで中さ入ってしまったと。

   ニヤニヤと笑いながら蔵に入ったとき、
   猫も後をついて蔵の中に忍び込みました。

若勢なば飲み直しだの遊び直しだのて言いながら、
小槌から銭こ出して蔵がら出はってガシャて錠かげだ。

   若者は飲み直しに行くとか遊び直しに行くとか言いながら
   小槌からお金を取り出すと、蔵から出て行き、ガシャリと鍵をかけました。
 
内側がらなば猫、錠をガシャてはずして、
紐こくわえで小槌どご引きずって逃げたと。

   内側からなら鍵は簡単に外れます。
   紐を咥えて小槌を引きづりながら逃げ出しました。
 

画像
川あったなで岸でえちゃまちゃしてら猫、
ずでらっと川さ落ちてしまったど。

   途中、川があったので岸で慌ててしまった猫は、
   ズドンと川に落ちてしまいました。

犬ど違って水さ弱い猫、
猫泳ぎして岸さついたども肝心の小槌を川さ落どしてしまったど。

   犬と違って水に弱い猫です。
   猫泳ぎでやっとの思いで岸に着きましたが肝心の小槌を川の中に落としてしまいました。 

せっかく持ち出した宝物だおの、
何日も川岸走って行ったども、
流れでる物なば木切れもねおの。

   せっかく取り戻した宝物です、
   何日も川岸を走っていきましたが、
   流れの中に木切れさえ見つけることは出来ませんでした。

足は痛くて腹すぎで、ある家の水屋さ入って行ったば、
大き鮭(さげ)の魚(よ)ぶらさがってえだど。

   足は痛くなり、お腹は空腹です。
   ある家の台所に入っていくと、
   大きな鮭が吊り下げられていました。 

これなば久しぶりのご馳走だなや。
早く食うべ
て爪かげだども、
爺ど婆さ鮭の魚ご馳走するべて家さ引きずって行ったと。

   「これは久しぶりのご馳走だな。
   さっそく食べるとするか」と、爪を出しかけましたが、
   「お爺さんとお婆さんへのお土産にしよう」と家に引きずっていきました。 

打出の小槌ばっけぁしたども、
猫うつかじじくて川さ落としたおの、
面目ねっす。
これでごめんしてけろ。

   「打ち出の小槌を取り返したのだけれど、
   私がそそっかしいもので川の中に落としてしまいました。
   面目もありません。
   この魚で勘弁してください。」    

爺ど婆ど猫なんとしてるべて話こしてらどさ
大っき鮭の魚引きずって戻ったおの、
本当に動転して泣くも笑うもしねで、口あげだままだけど。

   お爺さんとお婆さんが、猫のことを心配しているところに
   大きな鮭を引きずりながら現れたものですから、
   二人は本当にビックリして泣くことも笑うことも出来ずに口をぽかんと開けたままでした。 

猫の引きずって来た鮭の魚、
爺が包丁ではやしたば、
腹の中がら打出の小槌がころらって出はって来たけど。

   猫の引きずってきた鮭を
   お爺さんが包丁で捌くと、
   腹の中から打ち出の小槌がコロコロと転がり落ちてきました。 

猫の落とした打出の小槌、
鮭の魚が丸呑みしてらなだけど。

   猫の落とした打ち出の小槌を
   この鮭が丸呑みにしていたのでした。




とっぴんぱらりのぷう
   おしまい








次の民話もお楽しみに








んだば







      

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんばんは☆こねこです♪

 わぁ〜い☆
 思ってたとおりの展開だぁ〜♪

 蔵に忍び込むのは別にしても、大事なものを取りに行って、途中のアクシデントで失くすものの何かの形で大事なものが手に入れられる・・・と予想してたんです(エッヘン☆)。

 招き猫もいますし、ネコを大事にするといいことあるんですよ?・・・よ?(笑)

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2008/02/12 19:03
おお、猫大活躍!!
それにしても若勢の行く末が気になる…(笑)
コマチ
2008/02/12 19:25
こんばんは( ̄ー ̄)
猫ちゃんが大活躍でしたね(^-^)v途中で無くしてしまったときは読んでいた私もハラハラしましたよ(^o^;)
また来月も面白い民話を期待しています(^○^)
微笑み
2008/02/12 20:16
前後編 楽しませていただきました。

ハッピーエンドで良かった良かった めでたしめでたしで終わらないお話は 嫌いですからね。
+あい
URL
2008/02/12 20:45
こんばんは♪
めでたし♪めでたし♪で良かったぁ〜(*^_^*) 猫ちゃん大活躍で その後もおじいさんおばあさんに可愛がられたんだろうな〜と思いつつ 若者のその後がmoonも気になります。。。 
moon
2008/02/12 22:25
☆こねこちゃんへ
 鋭い読みでしたね。この後半は猫の独り舞台でした。きっとねこちゃんも喜んでくれると思いましたよ。
 これからもネコをちゃんと大切にします!!
★なまはげ
2008/02/13 17:06
☆コマチさんへ
 一時の寂しさを紛らすだけの男はだめだということでしょうか??こんな楽する方法を一度味わってしまうと人生は大狂いでしょうね。
★なまはげ
2008/02/13 17:12
☆微笑みさんへ
 はい、来月も楽しいお話をアップします。お楽しみにね!!
★なまはげ
2008/02/13 17:15
☆+あいさんへ
 ハッピーエンドにならないお話も有るのですが、出来るだけそのようなお話を掲載していきたいと思います。次回の民話も期待してください。
★なまはげ
2008/02/13 17:18
☆moonさんへ
 こんな悪い奴の行く末はタカが知れているでしょう(爆笑)。猫ちゃんの大活躍で蛇の恩も報われたようですね。良かった良かった!!
★なまはげ
2008/02/13 17:21

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
蛇の恩 猫の恩 その2 ★なまはげの独り言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる