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zoom RSS 蛇の恩 猫の恩 その1

<<   作成日時 : 2008/02/11 17:09   >>

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今月も秋田の民話を一つご紹介します。
秋田弁の方言で書かれたものと、
日本語?(共通語)に翻訳したものとを併記しています。
ちょっと長くなりますので、
今日と明日の二回にわたってお届けします。
それではお楽しみください。




むかしあったけど。

ある所さ爺(じっち)ど婆(ばっぱ)どえであったど。
二人さ子どもえねなで、猫ど蛇どご飼(あずが)ってめんこがていたと。

   あるところに、お爺さんとお婆さんが住んでいました。
   二人には子供は無く、猫と蛇をたいそう可愛がって飼っていました。
 
猫なばそんたに変わらねども、
蛇なばにょろにょろど急に育(おが)って、
家の周囲(ぎゃんぐり)で長(なが)まったり遊んだりしてるけど。

   猫にはそんなに大きな変化はありませんでしたが、
   蛇はどんどんと大きくなり、
   家の周辺で寝ていたり、気ままに徘徊などしていました。 

隣近所(あだりほどり)がら、
恐ろしねぐ大き蛇で気味わりて言われで棄(ぶなげ)るごどにしたど。

   隣近所からは、
   怖いくらいに大きな蛇で気色が悪いと言われ、
   野性に返すことにしました。 

近ぐさ棄ればすぐ戻るがら、
ありったげ遠ぐさ置えでくるごどにして、
爺が蛇どご背負って山奥さ行ったば、凹地(ひどこ)さ水たまりある。

   近くに捨てるとすぐに戻ってしまうだろうから、
   出来るだけ遠くに置いて来ることにしました。
   お爺さんが蛇を背負って山奥に行くと、
   くぼ地に水が溜まっているところがありました。
 
こごなば蛇の好きだ湿地(やじ)だおの、
お前どごやんかくて棄るなでねがら
て、
よくよく言い聞がせで置いて来たど。

   「ここならお前の好きな湿地だから良いだろう、
   お前のことが嫌いになって捨てるわけではないのだよ」
   いきさつを良く話をしてそこに置いてきました。
 


子っこの時がら育でだ蛇だべ、
むぞつらしくてむぞつらしくて、
毎日毎晩のよに案ちこどして、
とうとう婆が弱(がお)ってしまった。

   子供のときから育てていた蛇でしたので、
   はらわたを引きちぎられるくらい辛くて、
   毎晩のように心配していて、
   とうとうお婆さんは臥せってしまいました。

蛇でせんきやむなて言ったたて駄目で、
爺が蛇どご見に行ったけど。

   蛇のことで要らぬ心配はするなと言ってもダメで、
   お爺さんは蛇の様子を見に行くことにしました。

山の凹地さ行って見だば、
大きい沼になっていたと。

   山のくぼ地に行ってみると、
   そこは大きな沼になっていました。
 
画像


蛇えだがて叫んだば、
爺こて太い声出して竜が出はって来たと。
あの蛇が竜神さんになったなが
爺が動転してらば竜神さんになった蛇が言ったけど。

   「蛇、居るのか?」と叫ぶと、
   「お爺さん」と、太い声を出して竜が出てきました。
   「あの蛇が龍になったのか
   お爺さんが驚いていると龍神と化した蛇はこう言いました。 

これ分がれば人騒ぐ。
のごりども二度と来ねでけろ。
これなば欲しい物が何えでも出はる宝物だがら大事にしてたんせ。

て、べってこえ打出の小槌よこしたど。

   このことが知れてしまうと大変な騒ぎになってしまいます。
   心残りだけれど、もう二度とここには来ないでください。
   これは欲しいものが何でも出てくる宝物ですから大切になさってください。
   と、小さな打ち出の小槌を手渡してくれました。 

二度と来るなて言われた爺、
やざねやざねて泣き泣き家さ戻って、
婆と相談して一人の若勢(わがぜ)を小槌から出したと。

   二度と来ないようにと言われてしまったお爺さんは、
   辛い辛いと泣き泣き家に戻り、
   お婆さんと相談して一人の若者を小槌から出しました。 

猫ばりなばとぜねども、
若勢えるなで爺ど婆ど元気になったども、
あんこあんこて若勢ばりめんけがるなで猫なば面白ぐねけど。

   猫だけでは寂しかったけれど、
   若者が居るのでお爺さんもお婆さんも元気を取り戻しました。
   しかし、「兄さん、兄さん」と若者ばかり可愛がるので、
   猫は面白くありませんでした。 



ある日のこと、爺が寝床がら銭こどっさり持って来るな見でしまった若勢、
一人して留守居(ゆすぎ)してだ時に寝床探したば、
打出の小槌あるけど。
これだこれだて小槌ふところさ押し込んで逃げてしまった。

   ある日のこと、お爺さんが寝床の方からお金をどっさり持ってくるのを見てしまった若者
   一人で留守番をしている隙に寝床を探して、
   打ち出の小槌を見つけてしまいました。
   そして「これだこれだ」と言って、小槌を懐に入れて逃げてしまいました。
 
画像
あの恩知らずのクサレ若勢、
盗まれだ小槌必ず取り返して来る
て、
猫ぎんぎめぐなで爺ど猫ど喋(しゃべ)こどになってしまったど。

   「あの恩知らずの腐れ若者から
   盗まれた小槌を必ず取り返してくる」
   猫が熱く騒ぎ立てたので、お爺さんと猫は言い争いになってしまいました。
 
爺ど婆どて、蛇もえねし若勢も逃げた。
それさ猫まで行ってしまえば年寄ばりだおのて、
ちれこどになってしまった。
爺が荒げだなで猫ごしゃえで家をとび出してしまった。

   お爺さんとお婆さんとで、
   「蛇も居ないし、若者も逃げてしまった。
   それに猫まで居なくなっては年寄りばかりになってしまう」
   大騒ぎになってしまいました。
   お爺さんが暴れたりしたものですから、
   猫は怒って家を飛び出してしまいました。 




明日につづく・・・・・



老夫婦二人っきりになってしまいました。
小槌を持ち逃げした若者と
怒って家を飛び出した猫は
この後いったいどうなったのでしょうか


明日もこの続きをお楽しみに






んだば











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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんばんは☆こねこです♪
 
 今日の記事に私のコメントはとても肩身が狭いので控えさせていただきます(笑)。
 
 というのは冗談で・・・。
 昔話によくあるパターンですが、猫の恩とも書かれてるのでこのあとの展開が気になります(微笑)。

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2008/02/11 18:13
猫が恩返しするとは思いませんでした…
私は動物を飼ったことがないのでわからないのですが
可愛がって育てれば心が通じるものなんでしょうか。
コマチ
2008/02/11 19:44
こんばんは( ̄ー ̄)
秋田弁に挑戦しましたが途中でギブアップでした(--;) 秋田県人なのに情けない(^_^)-c<^_^;)
今日は蛇の恩返しでしたけど明日は猫ちゃんが活躍するのかな?明日の続きが待ちきれません(^-^)v
微笑み
2008/02/11 19:55
こんばんは♪
蛇と猫 珍しい組み合わせの昔話ですね。打ち出の小槌から出てきた若者はてっきりいい人だと思っていたので「え〜〜〜っ!逃げちゃうの!?」とビックリしました。明日の続きが楽しみです♪

今年も山の芋鍋を作りました(^^♪ またまたトラバさせていただきましたのでよろしくお願いしま〜すm(__)m
moon
2008/02/11 20:24
☆こねこちゃんへ
 前半では猫が活躍する場面がありませんでしたが、後半の主役は猫ですよ。楽しみにしてくださいね。
★なまはげ
2008/02/12 17:06
☆コマチさんへ
 ペットは飼い主の愛情を良くわかっていますよ。それが恩返しに繋がるかどうかは別問題ですが、人間以上に愛情に敏感に反応してくれます。
★なまはげ
2008/02/12 17:11
☆微笑みさんへ
 本当に秋田弁は難しいですよね。私も翻訳に戸惑うことがあります。若い方たちならなおさらでしょう。
 お察しの通り、後半は猫が大活躍です。後半も楽しんでくださいね。
★なまはげ
2008/02/12 17:15
☆moonさんへ
 本当に秋田は民話の宝庫です。いろんなお話の中にはこんな組み合わせの話もあったんです。
 後半も楽しんでくださいね。
 山の芋鍋、美味しそうにできていましたね。
★なまはげ
2008/02/12 17:20

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