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<<   作成日時 : 2008/01/06 17:16   >>

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多く人の助けで軌道に

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ビニールハウスでホウレンソウと水菜を収穫する土田さん夫婦




杉林に囲まれた広々とした畑に建つ8棟のビニールハウス。
雪を踏みしめてハウスに入ると、一面の緑が広がっている。

朝9時、北秋田市下杉道谷地で農業を営む土田政広さん(40)は、
妻の紀子さん(36)とともに防寒用のジャンパーを着込み、
零下3度の冷気に白い息をはきながらハウスに向かう。
ホウレンソウと水菜を収穫し、作業小屋で暖を取りながら袋詰めする。
数十分後には、市内のスーパーで直売される。

 「一度も農薬をかけずに大切に育てた野菜です」

包装袋の中には土田さんのこだわりをPRする小さな紙。

土田さんは「自分で育てた作物が店頭に並ぶとやる気になる」と語る。



生まれ育ったのは、福島県いわき市。
沿岸部の工業団地にある肥料や薬品の化学工場に勤務し、
3日の勤務と1日の休日といった不規則な勤務を単調に繰り返す生活を送った。
同じ工場にいた紀子さんと1994年に職場結婚してすぐ、
社宅の庭で大根を作った。
わずか数本だったが、自分たちで作った大根の味は格別だった。
「農業って面白い。将来、定年退職したら農業でもやろうか」。
そんな軽い気持ちが人生を変えた。

仕事に不満があったわけではない。
ただ、翌年には長女雛さん(12)が生まれ、
「しばらく子供の顔を見ていない」という職場の先輩の言葉に不安を感じた。
「やるなら早く」と思った。

秋田市の紀子さんの実家に里帰りした時、
移住を勧める新聞広告が目にとまった。
調べてみると、県の研修奨励金が受けられる農業研修制度があった。
思い切って会社に退職届を出した。

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一面雪に覆われた畑の奥に杉林が見える。
開放感のある景色は夫妻のお気に入りだ 


98年4月、
研修先の農業法人がある旧合川町(北秋田市)の町営住宅に一家で引っ越した。
生活費は月10万円の奨励金とそれまでの蓄えで賄った。
学んだのはホウレンソウの栽培法。
年間5、6回の収穫を繰り返し、
季節に応じた細かな作業を覚えた。
研修後、町のあっせんで1・4ヘクタールの農地を借り、独立した。

当初の2、3年は苦労ばかり。
放置されていた農地は養分が足りず、
ホウレンソウはすぐに病気になった。
ハウス3〜4棟分を廃棄する苦渋も味わった。
代行の運転手やコンビニエンスストアの店員、
灯油配達などのアルバイトで何とか生活を続けた。

ホウレンソウ以外の栽培も素人同然だった。
収穫を手伝ってくれた近所の桜井紀子さん(67)に、
思い切ってキャベツの作り方を尋ねてみた。
農家だった桜井さんは「そんなことも知らんのけ」とあきれたが、
種まきから丁寧に教えてくれた。

雛さんが通っていた保育園で知り合った比内地鶏の生産農家の男性は
「ホウレンソウだけでは食えない。比内地鶏もやれ」と勧めてくれた。
飼育法を教わり、貴重な収入源となった。

「知らないことが多く、苦労もしたが、多くの人に助けてもらった」
と感謝の気持ちを隠さない。

   

秋田市の秋田市民市場の朝市で直売したところ、
こだわってきた「農薬を使わない野菜」が市場の業者の目に止まり、
収穫の半分ほどを卸すまでになった。
ネット販売で首都圏などに約15人の固定客も付いた。
何より、雛さんと、二女楓子(ふうこ)さん(7)が通う
小中学校の給食の食材に使ってくれるようになり、
地元の子供たちに食べてもらえる喜びを感じている。
年収は工場勤めをしていた時の額に近付いた。

06年7月、畑の隣に念願のマイホームを建てた。
職住一体となり、子供たちが元気に遊ぶ姿を見て仕事をする毎日だ。

「家族がいつも近くにいて、農業も軌道に乗った。
今の幸せがこのまま続いてくれればいい」

糖度の高い「寒締めホウレンソウ」の収穫が年末から最盛期を迎えた。
今年も正月返上で汗を流している。



秋田の農業はけっして明るい話題ばかりではありません。
しかしここで根を下ろそうと頑張り続ける姿には
こちらも勇気をいただけるような気がします。








んだば






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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんばんは☆こねこです♪

 すごいですね!
 今は農業から離れる人が多い中で、こうして自ら進んで入ってくるのは好きだけじゃできない勇気が必要ですよね(微笑)。

 周りの人たちの暖かい支援もあるので、がんばってほしいです♪

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2008/01/06 18:31
こんばんは( ̄ー ̄)土田さんご夫婦の慣れない土地でのご苦労が偲ばれます(^o^;)
以前の記事の寒締めホウレン草も美味しそうなレシピで、早速鍋に挑戦してみます(^-^)v
微笑み
2008/01/06 20:15
最近都会を離れて田舎で農業をして暮らす人が増えているとは聞いていますけど
秋田県にもそういう人がいるんですね。
私が言うのもナンですが
頑張って秋田の農業を盛り立てていただきたいものです。
コマチ
2008/01/06 20:53
☆こねこちゃんへ
 農家の人口が激減している中、新たに農業を目指そうとする動きは大歓迎ですね。ただ口で言うほど農業は楽じゃないです。が、このような取り組みをなさる方が増えてくださることを期待したいですね。
★なまはげ
2008/01/07 17:09
☆微笑みさんへ
 確かに楽な仕事ではないでしょうね。
 寒締めほうれん草の記事も読んでいただけたのですね、ありがとうございます。ちょうど今の時期のレシピですのでお試しくださいね。
★なまはげ
2008/01/07 17:14
☆コマチさんへ
 県の人口も農業の人口も大幅な減が続く中、一人でも二人でもこのような方が現れてくださるのは大変嬉しい出来事です。このご夫婦の試みが成功して次々とこのような方が増えてくだされば嬉しいのですが。
★なまはげ
2008/01/07 17:20
寒締め。おいしそうですね。
学校給食に採用する学校にもぬくもりを感じますね。
むうさん
URL
2008/01/07 18:57
☆むうさんへ
 寒締めほうれん草は甘くてとても美味しいですよ。確か北海道でも栽培していると思います。探して是非食されてみてください。
★なまはげ
2008/01/08 17:08

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