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むがしある山の中さ、炭焼き吉次て言う鉱山発見した人えだったすな。 (昔、ある山に炭焼き吉次と言う鉱山を発見した人がいたのです。) 金だの銀だのて何も知らねぇで、一生懸命に炭ばり焼えで、 (金や銀というものを何にも知らないので、一生懸命炭焼きばかりしていて) 町さ行ってぁ売ってぁなぇがかにが、食うおの買ってきて、 (町に行って炭を売って、食い物を見繕っては買って来て) そごの山で暮らしてえるなだっけおな。 (その場所の山で暮らしていました) 年頃になったへて嫁貰ったわげな。 (ちょうど年頃になってお嫁さんをもらいました) 嫁貰ったたてよ《井の中の蛙、大海を知らず》で、どごさも行げねでよ、 (嫁をもらったといっても『井の中の蛙、大海を知らず』のことわざ通り) 嫁ばりあっちこっちど使ってえるなだけおの。 (買い物は嫁まかせにしていました) そうしてえる内、嫁ぁわらしでぎだったごじゃ。 (そうこうしているうちに、嫁に赤ちゃんが出来ました) わらしでぎで、なえだらかえだらその準備さねおねすべた。 (赤ん坊が出来たら、いろいろと出産の準備をしなければならないでしょう) 今なばそれごそすぐあるだども、昔なば産着だって布団だってなえだって、 (今の世の中ならすぐ出来たものが売ってあるけれど、 昔は産着だって布団だってなんだって、) わでみんなこしゃえだだおの。 (自分でみんな作ったものでした) 嫁になって来る時よ、その嫁さん小判二枚貰ってきたなだど。 (お嫁入りのとき、嫁さんは小判を二枚持ってきたのでした) それで何が困った時ぁ、何が買うなだて、それ貰って来てえだすべ。 (困ったときに、何かの役に立てるようにと、実家から貰ってきたのでしょう) 準備しでたで、大きた腹して行ぎでぐねくて、 (準備のための買い物に行きたくとも、大きな腹を抱えては行くことも出来ず) 吉次さ頼んだば「買い方なの知らね」って言うなしゃ。 (吉次に買い物を頼むと、「買い方を知らない」と言う) んだどもえぐえぐだまして「これでなば、よっぽど買うにええ」って、小判二枚やったなしゃ。 (でもよくよく説明をして「この小判があればたくさんの品物を買うことができる」と、 小判を二枚持たせた) 小判二枚やったなええどもよ、買いに行ぎしめ、 (小判を二枚持たせたまでは良かったが、買い物の途中) ちょっとした沼こあって、そごさ鴨の三・四羽ばり泳いでえだっけど。 (小さな沼があって、そこに鴨が三・四羽泳いでいました) 吉次ずおの石投げ上手でよ、石で鴨とったり雉とったり、 (吉次は石投げの名人で、石で鴨を獲ったり雉を獲ったり) 兎とったりして食ってえだわげ。 (兎を獲ったりして食べていました) それで鴨えるだへて、ぶっつける石さがしたども石ずおのねっけど。 (そこで鴨を獲ろうと、投げる石を探したけれど石が見つからなかった) ちょいと、ふとごろさ手入れでみだば、 (ふと、懐に手を入れてみると) ほれ、嫁よごしたお産の準備する小判が入ってえだわげな。 (嫁さんが渡してくれたお産の準備のための小判が入っていました) 小判のなんぼ値(あで)あるが分がらねぇべし、 (小判というものにどれほどの価値があるのかわからないし) それでバーンてやったば一羽。もう一枚のなでバーンで、また一羽。 (小判で投げつけると一羽。もう一枚投げるとまた一羽) 小判二枚で鴨二羽とったわげな。 (小判二枚で鴨を二羽捕まえたのです) 今度な、店さ鴨たがえで行って、 (町の店に行き、鴨を差し出し) 「なえが、わらしもづなさ使う物けでけれ」 (何か出産準備に使うものをくれないか) って、鴨ど取っけぇだごじゃな。 (と、鴨と取り替えた) 嫁な、小判二枚もあったらしゃ、よっぽどの物買うにええどてやったば、 (嫁さんは、小判二枚もあったらたくさんの品物を買えるだろうと思っていましたが) 持って来たな見だば、なえもねえぉなや。 (持ち帰ってきたものはごく僅か) 本当にわずがでな、こったおのでなったごどしたらえがべて思ったおだけど。 (本当にちょっぴりしかなく、どうしたものかと頭を抱えた) んだたて仕方ねがら「あのなあ、小判の皆つかったどご」って聞いたばよ (仕方なく「あの小判全部使ったのですか?」と尋ねると) 「んだんだ、鴨とるどって二枚みんな使ったでは」だど。 (「そうそう、鴨を獲るために二枚とも使ったのです」と答えた) 「あーあー、あれなの俺ら嫁なって来る時、 (「あの小判は私が嫁に来るときに) なえが用だ時に使えどて俺ら家の母がら貰って来たなだでぇ」て言ったば、 (何か用事があるときに使えと実家の母がくれたものなんだよ」と言うと) 「ほほうそんたおの、俺ら炭焼くどさ行げばなんぼもあるじゃ」って言うずおな。 (「あんなものなら、炭焼き場に行けばいくらでもあるんだよ」と答えるじゃないですか) それで今度な、本当だが嘘だがどて行って見だば、 (今の話は本当か嘘かを確かめに行って見ると) そごぁ金山でな、金のそれごそ塊がなんぼもあるなだけど。 (そこら当たりは金山で、金の塊がいくらでも転がっている) んだがら吉次、小判なのなんだども思わねがったごじゃ。 (吉次が小判を見ても何とも思わなかったわけだ) 炭をとった滓(かす)みでだな集めでだな金だなしゃ。 (炭をかき集めていたものも金だった) それを嫁さんの家さやって調べで貰ったば、何とそれなの金銀でよ、 (それらを嫁の実家に送って調べてもらうと、純度の高い金銀で) やだらかだらになの使われね、大した値打ぢのあるもんだけど。 (簡単に使われないような、たいそう値打ち物だった) 吉次の山なば、みんな金山に銀山で一夜の内に大金持ちになったがったんすど。 (吉次の山は、全部金山銀山で、一夜のうちに大金持ちになったんだそうだ) 物ずおの知らねばこういうもんだ。 (価値を知らないとは、こういうものですね) とっぴんぱらりのぷう (今日の話はこれまで) んだば |
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【実録】壮年性脱毛症「もうハゲとは言わせない!!」
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,炭焼き吉次 2007/12/08 09:45 |
あなたがもし孤独を恐れるのならば、結婚すべきではない
Si tienes miedo de la soledad, es mejor que no te casas. (シ ティエネス ミエード デ ラ ソレダッド、エス メホール ケ ノ テ カーサス)スペイン語 ...続きを見る |
スペイン語 フレーズ集,炭焼き吉次 2007/12/09 21:24 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
こんばんは☆こねこです♪ |
こねこ URL 2007/12/07 18:50 |
こんばんは(⌒‐⌒) 昔話も方言と翻訳文の両方があると雰囲気が盛り上がりますね(^o^)v 県南地方の言葉でしょうか? |
微笑み 2007/12/07 19:36 |
豚に真珠 ネコに小判 値打ちを知らない人にとっては 金もただの石と変わりないということですね。 |
+あい URL 2007/12/07 19:46 |
おーもしろい! |
ぷん URL 2007/12/07 20:57 |
悪代官がでてきて、吉次の財産がすべて奪われるという展開かな、と、ちょっと心配しました。 |
むうさん URL 2007/12/07 21:43 |
なんとなんと羨ましい話だごど。 |
コマチ 2007/12/08 00:12 |
☆こねこちゃんへ |
★なまはげ 2007/12/08 20:24 |
☆微笑みさんへ |
★なまはげ 2007/12/08 20:28 |
☆+あいさんへ |
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