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老人のボケとその家族の介護の問題は、 今に始まったことではありません。 その昔から大いに悩み、 苦労させられてきた大問題です。 秋田のお話の中にも、そんな題材の悲劇?を見つけました。 久代の老母がいわゆるボケ老人になって5年になる。 この頃は重症で、物覚えがひどく悪く、 久代は時に老母の妹になったり、姪になったり、 母親になったりすることさえある。 30分前にとった食事を忘れ、しつこく催促する。 慢性の下痢で、オシメをあてているのだが、 汚れるとさすがに気持ちが悪いのか、 コッソリ外し、叱られるのを怖れて押入れに隠したりする。 久代の夫は2年前に他界し、 成人した息子達は仙台と東京に住んでいる。 久代は老母と二人暮らしをしていた。 一町歩ほどの田を人に貸してあり、 年金とあわせると、不自由なく暮らせていた。 わずかばかりの畑を作るのが楽しみで、 収穫した野菜を近所に気前よく配ってまわった。 気骨の折れる老母の面倒を見ながらも、 その明るさは少しも損なわれること無く、 いつも軽口をきいては人を笑わせていたから、 近所の評判は良かった。 その久代が老母を殺したと聞いて、人々はおどろいた。 自分で駐在に自首して出たから間違いはない。 なるほど老人たちの中には、 久代が嫁に来てからずっと 老母にいびりぬかれてきたことを知っている人もあったが、 昔はともかく今はそれを根にもっているようには見えなかったし、 何よりも、老い先短い老母を今さら殺してどうなるのかと思った。 ともあれ、殺人事件と呼ばれるほどの陰湿さは、 何処にも見当たらなかった。 「おばあちゃんがよ、この二・三日前から、 殺せ殺せっておらにつぎまどうはげ、 おらぁつい、フラッとその気になったのせ」 と、久代は駐在でも裁判所でもそう言った。 「フラッとというのをもう少しわかりやすく説明してください」 と、検事は何とか隠された怒りを発掘しようとしたが、 久代はクスッと笑い、 「あえっ、フラッとってばフラッとだ。 ほれ、よぐあるべしゃ。 フラッと女がその気になるって言うべ」 これには一同吹き出した。 弁護士は、何度かそんな久代の軽口を封じようとしたが無駄だった。 ともかく、そんな久代のあっけらかんとした言葉に、 みんなこんな事件をまじめに追及するのは ばかばかしいと思いはじめた。 裁判はこの種の事件としては異例の早さで結審に向かった。 さて、いよいよ判決が下される日、 弁護士が法廷に入る前に久代に言った。 「できるだけのことはやったから、心配はいらねえよ。 事がことだから、無罪は無理だども。 したども、婆っちゃはいい度胸してるなや。 何とだ、今の気持ちは?」 「ンだなあ、いよいよ床入りする前の花嫁みでな気持ちだ」 「おや、何して?」 「ほれ、もうじきブチ込まれるのはわがってるどもや、 その長さはわがらねえべ??」 久代はアハハと大きな声で笑った。 んだば |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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始めの方は 他人事じゃないなぁって 真剣に読んでたのに・・・ |
+あい URL 2007/11/06 18:43 |
こんばんは☆こねこです♪ |
こねこ URL 2007/11/06 19:03 |
こんばんは(⌒‐⌒)アハハハハ 真剣に読んでいたのに(゜゜;)\(--;) 最後に落とされました(^o^;) |
微笑み 2007/11/06 19:23 |
ワハハハハ・・・ (^◇^) |
夢見るピーターパン URL 2007/11/06 19:28 |
おもしろすぎます。 |
むうさん URL 2007/11/06 21:50 |
病人や長期の病人を看病するものには心安らぐ面白いお話ですね。 |
Tatehiko 2007/11/07 11:37 |
はじめまして。 |
ぷん URL 2007/11/07 12:42 |
☆+あいさんへ |
★なまはげ 2007/11/07 17:38 |
☆こねこちゃんへ |
★なまはげ 2007/11/07 17:42 |
☆微笑みさんへ |
★なまはげ 2007/11/07 17:46 |
☆夢見るピーターパンさんへ |
★なまはげ 2007/11/07 17:49 |
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★なまはげ 2007/11/07 17:58 |
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