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zoom RSS 山鳥のむかし   その2

<<   作成日時 : 2007/11/18 20:01   >>

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今日は二つ目の投稿になります。
この二つは続きのお話になっています。

そちらをまだ御覧になっていない方は、
「山鳥のむかし その1」
から御覧になっていただきたいと思います。





次の朝、元気になった娘、ずーっと遠い村がら来たす。
  (次の日の朝、元気を取り戻した娘は「遠い村から来ました。」)

助けでもらったお礼に働ぐがら何えさでも使ってたんせて、
  (助けていただいたお礼に働きますから、何でも用事を言いつけてください」と言って)

働ぐごど働ぐごど、婆さまなば何もする事ねくてお茶飲んだり、
  (働き振りは大したもので、母親はなにもすることが無くお茶を飲んだり)

ねぷかぎしたり、猫ど遊んだりしてえだけど。
  (居眠りをしたり、猫と遊んでいたりしました。)



十日ばり暮らしたども、あんまり気立での良え娘で婆さま離しでぐねぐなった。
  (十日ほど一緒に暮らし、とても気立てのいい娘で、母親は別れるのが嫌になってしまいました。)

この通り貧乏だ家だども、せがれは性根もええし良ぐ稼ぐ。
  (「この通りの貧乏暮らしだけれど、息子は正直者の働き者だ」)

どうか、せがれの嫁になってけろて、頭さげだけど。
  (「どうか息子のお嫁さんになってはもらえないだろうか」と、頭を下げました。)



死にそうな時に助けられたおの。嫁こになるんす。
  (「死に掛けているときに助けていただいたのですもの、喜んでお嫁さんになります。」)

娘はにっこり笑って息子の嫁になったと。
  (娘はニッコリ微笑んで息子のお嫁さんになりました。)



何年がたったある日、
  (それから何年か経ったある日)

矢羽根さ使うがら三十三筋ある山鳥の羽根を探して差し出せ。
  (矢羽根に使うために、三十三筋のある山鳥の羽根を探して差し出すように)

褒美は好きなだけ取らせる。
  (見つけたものには褒美は好きなだけ取らせる)

殿様から村々に命令が出された。
  (殿様から各村々に御達しが廻されました)


褒美は好きなだけやると言われた村の人たち、
  (褒美は好きなだけ貰えると聞いた村人は)

自分の仕事を忘れて山鳥とりさ夢中になったど。
  (自分の仕事も忘れて山鳥獲りに夢中になったのです)



三十三筋の羽根なば、三十三年も生きで居る山鳥にある羽根のことで、
  (三十三筋の羽根とは、三十三年も生きている山鳥の羽根のことで)

そえんた山鳥なばえるわげねべた。
  (そんな山鳥は居るはずも無かったのです)



息子も山鳥とりさ精を出したども、朝早くから暗くなるまで探したども見つけられねがった。
  (息子も山鳥獲りに夢中になっていたけれど、朝早くから暗くなるまで探したけれど見つけられませんでした。)

家さ戻って嫁の顔を見れば、お前だどごええ暮らしさへるどて難儀してるなだ。
  (家に戻って嫁の顔を見ると、「あなたたちに良い暮らしをさせたいと思って苦労している」)

毎日々山さ行ってるども、三十三筋も羽根ある山鳥なのえるわげね。
  (「毎日山に行ってはいるが、三十三筋も羽根ある山鳥なんているわけが無い!」)

くたびれだの痛いのて童子みでにねぎしたり、
  (疲れただの、あそこが痛いだのと、子供みたいに我侭を言い)

かがなえだり、ごぼねだりするよになったど。
  (泣き言を言ったり、無茶を言ったりし始めたのです)


ある晩げに嫁こ、俺ら山さ行って山鳥さがして来るて言いだした。
  (ある日の晩に嫁が、「山に行って、山鳥を探してくる」と言い出しました)

大の男だて無理だおの、やめでけろて止めだども、
  (屈強な男でも無理なものだから、やめておけと止められたのだが)

次の朝ま早ぐひとり出かけで行った。
  (次の日の朝早く、一人で出かけてしまったのです)



大変だじゃ大変だじゃて婆さま、
  (大変だ大変だって、母親は)

嫁こどごあんちこどして昼飯も食ねで、家の周囲うらからしてた。
  (嫁さんが心配で昼飯も喉を通らず、家の周りをうろうろしていました)

暗くなって嫁こ戻って来た音するども、家の中さなかなか入らない。
  (暗くなって、嫁が戻ってきたような音がしたが、家の中に入ってこない)

さあさあくたびれだべ、早く家さ入れて婆さま声かげだたて音こもねおの。
  (「疲れただろう、早く家に入って休みなさい」と声をかけたが、応答が無い)

何じょしたべて出はて行ったばバタバタて音する。
  (どうしたのだろうと見に行くと、バタバタと音がするではありませんか)

画像
見だば大きた山鳥、朝まに嫁こが着て行った着物の上でバタバタしてえだ。
  (見ると、大きな山鳥が、朝嫁が着ていったはずの着物の上でバタバタしていました。)

山鳥のそばさ、筋のある大きい羽根が落ちていた。
  (山鳥の傍には筋のある大きな羽根が落ちていたのです)



えぐ稼いでけだめんこい嫁こ、山鳥だったてが。
  (「働き者の可愛い嫁は山鳥だったのか」)

頼むがら嫁こさ戻ってけろ。
  (「お願いだからお嫁さんに戻っておくれ」)

婆さま叫んだども、山鳥なば動げねぐなった。
  (母親は叫んだけれど、山鳥は動かなくなってしまいました)


まんつうどつらし、羽根こなのえらね。銭こもえらね。
  (「嫌だ嫌だ、羽根なんていらない、お金も要らない」)

お前どご好ぎだがら嫁こさ戻ってけろ、死ぬなた。
  (「お前が好きなんだ。嫁に戻っておくれ。死んじゃいけない」)

この婆さまが代わりになるがら嫁こさ戻れ。
  (「この年寄りが代わりになるから嫁に戻っておくれ」)

息子だたて、なんぼやじゃねがるべ。山がら息子来るまで死ぬな。
  (「息子もずいぶん悲しがる。息子が戻るまで死なないで」)

婆さまが泣き叫んでも、山鳥は死んでしまった。
  (母親が泣き叫んでも、山鳥は息を引き取ってしまいました)

息子が山から帰ったば、婆さまが入口で山鳥を抱いて立っていたと。
  (息子が山から戻ってきたとき、母親は玄関に山鳥を抱いて立っていました)



残された羽根、三十三筋ある羽根で殿様さ差し出したば、大評判になったど。
  (後に残った羽根。三十三筋のある羽根を殿様に差し出すと、それは大評判になったそうです)





とっぴんぱらりのぷう(おしまい)




長いお話、お付き合いくださいましてありがとうございます。


んだば






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競馬キープ
2007/11/18 20:02

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんばんは☆こねこです♪
 
 オチはオチでも哀しいほうのオチだったんですねぇ。
 他のもこういう昔話を聞きますが、なんだか切なくなりますね・・・。

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2007/11/18 20:18
こんばんは(⌒‐⌒) グスン(T_T) 読み終わったときに涙が流れていました。哀しいお話でしたね。 方言で書かれているお話を翻訳するだけでも大変ですよね(^o^;)私の知らない言葉もありました。(゜゜;)\(--;)
微笑み
2007/11/18 20:29
「鶴女房」「鶴の恩返し」の類型ですね。
しかも、三十三年も生きている年増どころか大年増とは、泣かせる深情けです。方言で語られる話は、また味わいが違うのでしょうね。
それにしても、どうして男たちは、必ず墓穴を掘って、近場の幸せを逃してしまうんでしょう。
ぷん
URL
2007/11/18 22:20
「人ならぬ嫁」のお話って多いですね。その家に幸せをもたらすけれども、夫が愚かなために失ってしまうというパターンもポピュラー。これってどういう意味があるんでしょう??
コマチ
2007/11/18 23:49
☆こねこちゃんへ
 ちょっと悲しい結末でしたね。ごめんね!
★なまはげ
2007/11/19 17:07
☆微笑みさんへ
 実は私にも判らない言葉があり、方言辞書で調べました。今では使われなくなってきた言葉がまだたくさんあるということでしょうね。
★なまはげ
2007/11/19 17:10
☆ぶんさんへ
 恩返し系のお話ですね。民話にはこのようなかたちのものと、あだ討ちもの、ハッピーエンドなど数種類に分けられそうですね。
★なまはげ
2007/11/19 17:13
☆コマチさんへ
 どういった意味が含まれているのでしょうね?男の弱さ、女の想いの強さ・・・・逆のパターンだとお話を作りにくいかも!
★なまはげ
2007/11/19 17:16

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