★なまはげの独り言

アクセスカウンタ

zoom RSS 赤飯 2

<<   作成日時 : 2007/08/31 16:49   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 12

昨日、書ききれねがったもうひとつの話っこするな。


これも、大金持ちと貧乏な百姓が
隣り合わせに住んでいて、
やっぱり金持ちの倉から小豆が一俵盗まれたわけだ。

百姓は気の弱ぇ男で、
道で金持ちに会っても、
まともに金持ちの顔を見れねぇような者だったど。
だども、子供らは、家が隣なもんだから、
よく一緒に遊んでいたもんだ。



さて・・・・・・
小豆泥棒は、しばらくわがんねがった。

画像
ある朝のことだ。
金持ちの一番小せぇ子供が、
「おれも赤飯、喰いてでゃ」
と言うんだど。
よく話を聞いてみると、朝食の後、
遊んでいる時に、
「今朝何喰った」
と隣の子供に聞いたところ、
「おれ、赤飯食った」
と答えたんだそうだ。
「隣だば、昨日も赤飯だったど」
と言うのを聞いた金持ちは、血相を変えて隣の百姓の家さぶっとんでったど。


「小豆盗んだのは、おめぇだったが」
金持ちは大変なけんまくで、
しかも手には出刃包丁持ってだど。
百姓は何が起きたのかと真っ青になった。

「なんのことだすべ」
「しら切んでねぇ。おれの倉から小豆盗んだべ」
「知らねっす」
百姓は、ブルブルと首を振った。
「おめぇの下のわらし、こごさ連れてこ」
「あぃや、わらしが不調法なこどしたんだべが。
だば、ごめんしてけれ」

「そだごどでねぇ」
金持ちが怒鳴るもんで、百姓は慌てて下の子供呼んで来たど。


「このわらしが今朝、赤飯食ったんだどな。
小豆ねぇくてなんで赤飯でぎる」

「それだば」・・・・・・・

「違う」
と百姓が言う間もなく、
子供を捕まえた金持ちが、
ぐさりと子供の腹さ出刃包丁突き刺したんだ。


で・・・・・・・。
やっぱり、小豆は出て来ねがった。
子供の腹から出てきたのは、
こげ飯だったど。



米が取れてすぐの頃には、百姓の家でも時々、
白い飯焚いて食ってたど。
それで、釜の底さ張りついたこげ飯をこそぎ落として、にぎり飯にして、
「ほら、赤飯だ」
どって、一番可愛い下の子供さ食わせていたんだど。
子供だば、それが赤飯と言うものだと思ってだわけだ。



年によっては、一年にいっぺんも白い米を食えねぇこどもある。
だがら、百姓は米の飯、たいした大事に食ったもんだ。
小豆入れだ赤飯なんど、めったに食えるもんでねぇ。

その百姓だば、よっぽど下の子供が可愛いがったんだべな。
んだから、釜の底かきまわして、
一粒でもよけいに子供さ米食わせだがったんだ。
それが、アダになってしまった。





これが、赤飯の二つ目の話だ。

田エビが役人に取りついて殺す話のほうが恐ろしと思うども、
おれだば、こげ飯の話のほうがせづなくてなんねぇな。





暑かった8月ももう終わり、
明日からは9月を迎えます。

時期も収穫の秋。
今年の秋田県の米の出来は上々なのだとか。
いまでこそ、水飲み百姓などという人はいませんが、
昔はこのような人はたくさんいたのです。




お米の収穫時期の、悲しいお話でした。




んだば







テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
 こんばんは☆こねこです♪
 
 う〜ん・・・明らかに悲惨な昨日のお話しよりも、お父さんが言うように今日の記事のほうが「哀しみ」を感じますね・・・。

 ただ、悲惨な話は別にしてもお百姓さんの数多くの土台があってこそ、今の日本人を支えるお米があるんですね。

 食事のときはお米に限らず、どんなものでも感謝していただかないといけませんね(微笑)。

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2007/08/31 19:23
「こげ飯」と「赤飯」,辛い話ですね。
ついつい腹を裂かれる子どもの身になってしまいます。“なんでこの世の幸せはみんなそっぽをむくんだろう”との一節が浮かんで来ました。
閑 客
2007/08/31 20:05
おこげを赤飯だと思ってた子供が切ないですね。

今年はお天気が良くて 気温も高めだったお陰か 豊作だと聞いていますが どうですか?

お百姓さんは 昔は庄屋さんにおコメを持っていかれてしまったのですね。
+あい
2007/08/31 20:23
こんばんは(⌒‐⌒) 今日のお話は切ない気持ちになってしまいました。一生懸命作ったお米を満足に食べられないなんて悲しすぎます。本物の赤飯をお腹一杯食べさせてあげたいです。
微笑み
2007/08/31 22:05
こんにちは。
昨日のお話は 怖い方が強かったけれど 今日のお話は・・・(T_T)
白いご飯を当たり前のように食べられる 今の日本。いろいろ 考えさせられます。。。
moon
2007/09/01 16:06
☆こねこちゃんへ
 当たり前のように毎日白いご飯が食べられる日本。数十年前まではこのような悲惨な事実があったことを忘れてはいけませんね。
★なまはげ
2007/09/01 17:20
☆閑客さんへ
 いわゆる「おこげ」が、このような悲惨な結果を招いてしまいました、切なくなってしまいますね。
★なまはげ
2007/09/01 17:24
☆+あいさんへ
 おこげでも昔のお百姓さんには赤飯以上の希少価値があったのでしょうね。今、お米が溢れている日本ですが、我々が生まれる数年前までは、農家の実情はこんなに悲惨だったのでしょう。
★なまはげ
2007/09/01 17:27
☆微笑みさんへ
 お米に限らず、小豆などの穀物も貴重品だったのでしょうね。一俵の小豆の代わりに子供の命が捨てられたなんて悲しすぎますね。
★なまはげ
2007/09/01 17:30
☆moonさんへ
 このお話は、そんな現代日本の食文化への警鐘でしょうか。当たり前のものが当たり前でなかった時代もあったなんて、いまどきの子供達には想像すら出来ないでしょうね。
★なまはげ
2007/09/01 17:33
ホントに、悲しすぎ、、、
猫姫少佐現品限り
URL
2007/09/08 16:53
☆猫姫さんへ
 半世紀ほど前までは、このような生活をしていた農家は多かったんですよ。今じゃ信じられないけどね。
★なまはげ
2007/09/08 18:24

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
赤飯 2 ★なまはげの独り言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる