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zoom RSS 鳶色の気品

<<   作成日時 : 2007/08/13 13:23   >>

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秋田の伝統工芸品の中に
200年の歴史を持つ草木染めの絹織物があります。

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絹糸をハマナスの根で染める染色法は秋田独特のもので、
茶色(鳶色)や黄色が織りなす気品が、
「秋田八丈」の名前で全国にも高く評価されています。

「黄八丈」に対して「鳶八丈」という言われ方をしたりもします。


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秋田八丈の歴史は、
今からおよそ200年前、
奥州伊達郡(今の福島県)から
養蚕や織物技術に秀でた石川瀧右衛門が秋田に移り住み
ここに伝えられたものです。

当時の秋田藩はこれらの殖産産業を奨励し、
さらに上州桐生(今の群馬県)から蓼沼(たでぬま)甚平と言う技術者を招いて
織物技術を伝承させました。
奥州伊達の機道具と織技法、
桐生の縞織物と色彩に秋田の染技術が融合し秋田八丈が誕生したのです


最盛期だった明治27年頃には、
秋田市内に27・8軒の機業場があり、
年間6万反もの織物が織られたと言う記録もあります。

しかし大正末期の恐慌で次々と閉鎖に追い込まれ、
昭和4年からは1軒を残すのみとなったのです。



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染の原料は全て植物で、
ハマナスの根から茶色(鳶色)、
ヤマツツジの葉からは赤みのある黄色、
カリヤスからは青みのある黄色を絞りだします

中でもハマナスは海岸部に自生している秋田産でなければ駄目。
日本海から吹きつける風や雨がいい色素を持った根を育てるのだとか。


「秋田八丈の色は、厳しい環境を耐え抜いて生きる
粘り強い秋田県民そのもの。
大量生産の時代にあっても昔ながらの手織り技術にこだわっていく」



洗うほどに色艶が増し、親子三代にわたって愛用できる耐久性は
秋田八丈ならではのもの。
仕立て上げてから2・3年目のものが最も美しい色を放つと言われています。


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昭和55年に県の無形文化財に指定されましたが、
たった1軒残っていた技術者が亡くなってしまい、
現在生産者はいない状況です。
技術を無くしたくないと北秋田市の方が技術習得に励んでおられますが、
今だその域には達していないそうです。

近い将来に、長年の技術が復活してくれることを祈るものです。


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んだば








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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
草木染めですか・・・私は、染色などには何の知識もないのですが、淡い落ち着いた色を出しますね。
和服や和様のバッグには、やっぱりぴったりと来ますね。
Tatehiko
2007/08/13 14:33
 こんばんは☆こねこです♪

 こういうものって、長く丈夫に使えることとデザインを両方重視してたので、その昔は一生物だったんでしょうね(微笑)。
 
 今では壊れやすいけど、値段も手ごろでデザインもたくさんあるというのが普通になってますが、昔はそんなに買えるほど財力もなかったでしょうし、大切に使おうという気持ちが強かったんでしょうね(微笑)。

 今のものも、なんでも大切に使わないといけませんね♪

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2007/08/13 20:28
黄八丈は知ってますが 秋田八丈は知りませんでした。

草木染特有の渋い色合い 黄八丈よりも色目が渋く出ているように見えます。

昔の人は 物を大切に慈しむように使いましたね。
今は 物が溢れているせいか 使い捨てのように次から次へと買ってしまいます。

反省しております。
+あい
URL
2007/08/13 20:54
>無形文化財
そんな大切が技術者がゼロになるなんて、もったいない!技術は受け継がれないと!!

でも今はゼロになってしまったけれど、そんな思いの人がいるなら先は明るいですねー。
秘密主義
2007/08/13 21:36
☆Tatehikoさんへ
 染色の知識がなくても、色や柄は選べますから。。
年々色艶が増していって、だんだん使っている方にピッタリとしてきて「自分のもの」と言う感じがしてきます。秋田八丈という独特な染色技術の賜物です。物産展などをお見かけの時は探して実物を御覧になってください。
★なまはげ
2007/08/13 21:57
☆こねこちゃんへ
 これは一生ものというより「家宝」物といった大切なものでした。秋田八丈の着物は落ち着いていて気品溢れる雰囲気を醸し出してくれますよ。
★なまはげ
2007/08/13 22:02
☆+あいさんへ
 黄八丈よりも全体的に渋く見えるのは、ハマナスの鳶色といわれる茶色い色に起因すると思います。赤みがかった黄色、青みがかった黄色と微妙な色の違いも影響しているでしょうね。
 大量生産が可能になって、値段も安く手に入るようになったのはいいのですが、大切に使うと言う大切な部分が薄くなってきたのは残念です。
★なまはげ
2007/08/13 22:07
☆秘密主義さんへ
 無形文化財が継承者ゼロと言うのはかなり寂しいものです。一日も早い伝承者が育ってくれることが望まれます。
★なまはげ
2007/08/13 22:10
最後の職人さんが廃業されたときに、
部下だった若い記者がその職人さんを取材しました。
つらいことですけど、しっかり語り継がなくちゃと、思いましたよ。
むうさん
URL
2007/08/14 21:20
☆むうさんへ
 最後の職人さんの取材はいかがだったんでしょうか。廃業しなければならなかった想いや決断にはかなりつらいものがあったに違いありませんね。いつの日か再興できることを祈るのみです。
★なまはげ
2007/08/14 22:02

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