★なまはげの独り言

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zoom RSS 美人薄命

<<   作成日時 : 2007/06/01 17:19   >>

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昔から「美人薄命」という言葉があります。

それから推測すると、
高齢のおばあちゃん達は、
みなさん美人じゃなかった・・・・なんて事はありませんね。


秋田出身の女流小説家に、
美人薄命という言葉にピッタリとあてはまる女性がいます。

画像

この女性の名前は”矢田津世子”(本名 矢田ツセ)。

1907年に秋田県五城目(ごじょうめ)町に生まれ、
36歳の若さで亡くなってしまいました。

五城目町助役の四女として生まれ、
8歳で秋田市に、そして9歳で東京に移り住みました。

が、彼女の作品には郷里五城目町の面影がまつわりついています。
随想「五城目町」の一節、
「秋田は私の古里である。
生まれたのは市から十里あまり離れた
五城目という小さな町で、
いまは一日市(ひといち)から軌道が通じているけれど、
その頃は幌馬車とか箱橇(はこぞり)が
何よりの贅沢な乗り物とされていた・・・・」

と、生家の傍に石碑として刻まれています。

津世子は、麹町高等女学校時代から文学をこころざし、
武田麟太郎や川端康成から影響を受け、
熱心な文学修業と清楚な美貌で男からも女からも
憧れの対象になったそうです。

特に津世子に熱心だったのが、坂口安吾。
彼からの恋と文学への思いが混じった手紙の数々は切なく、
恋心に戸惑う青年の歳月が生き生きと伝わってきます。

二人が知り合ったとき、
安吾は「風博士」「黒谷村」などで称賛されていた
26歳の新進作家であり、
彼女は1歳年下で、短編「神楽坂」で
昭和11年の第3回芥川賞候補になっています。

津世子の小説のテーマの多くは、
市井の上層庶民の家庭を舞台にしていますが、
理知の勝った目で出来事を見つめていて、
作者の静かな諦めに似たものを感じさせます。

坂口安吾との交際は4年で終結。
安吾は津世子をヒロインにした長編「吹雪物語」の執筆に取り掛かりました。

安吾は「吹雪物語」の中で主人公に言わせている言葉に
「澄江が家庭的な女に見え、そして常識的に見えるのは、
それが彼女が女らしくないからだった。
……ずるずると情熱にひきずられて行くという弱さがない。
どこかしらで押さえる理知があるのである。
それが彼女の生活を、どんな退廃の最中でも控えめにさせ、
そして人々に常識的だと思わせるのだった。」

というのがあります。
この文章は、とりもなおさず、安吾が津世子に感じていた
彼女の素顔ではなかったのでしょうか。


津世子の小説は知的で上手いとの評判だったのですが、
扱う世界の古さを自分で悩んでいたそうです。
現代の読者の目に触れる機会は少ないでしょうが、
長寿に恵まれていさえすれば、
大作家になりえたかもしれません。

画像


ちょうど今年は矢田津世子生誕100年にあたります。
生地五城目町では、
6月30日から生誕百周年記念事業を行い、
特別講演会などを予定しているそうです。




美しいことは、罪なのか・・・・?


「美人薄命」という言葉と共に、
文学的に思い悩む”★なまはげ”でした。





んだば








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コメント(14件)

内 容 ニックネーム/日時
私も罪深き人間です・・・
なぁ〜〜〜んて言ってみたい 言われて
みたいものです^^;
昔風美人(ちょっとふっくらの)では無
くほんとに正統派美人ですね
今でも女優さんで十分通用するような。。
36歳はあまりにも若すぎますね><
璃里
2007/06/01 18:20
秋田にいた時、ぼくも矢田津世子に関心を抱いて、五城目の資料館に行ったことがあります。
確か、造り酒屋の娘さんでしたっけ。
「どこかしらで押さえる理知」
いい言葉ですねえ。
むうさん
URL
2007/06/01 18:35
 こんばんは☆こねこです♪

 男女から愛されていたというのが分かるくらい、私から見ても綺麗で美しいですね(微笑)。

 きっと、彼女の書く文章も綺麗だったんでしょうね。そこに知的な雰囲気と惹きつけるものがあったんでしょうね。

 美人薄命・・・。 
 私は長生きしそうですね(笑)。

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2007/06/01 19:56
済みません 私もきっと短命です(爆)

な〜んて 誰か言ってくれないかな(笑)

それにしても 細面で美人ですね 秋田美人のイメージとは ちょっと違う感じがします。

美人は謎めいていてこそ 美人たる所以があるのですよ!!
+あい
2007/06/01 21:00
ほう。全く存じませんでした。端正で芯のありそうな方ですね。もてたわけが偲ばれます。
それよりも,幌馬車や箱橇のほうに気を奪われました。歩くしかなかったころの,十里の道のりですものねぇ。ぜいたくというよりも,命の綱だったかもと…。
閑 客
2007/06/01 21:22
最初の1文、
暴言ですねぇ、、、
あはは、、、
猫姫少佐現品限り
URL
2007/06/02 01:59
美人薄命・・・女性だけですよね。
男性は美人だなんていってもらえませんものね。
それにしても小説家でこの美貌あこがれますね。
秋田だからでしょうね・・・。
Tatehiko
URL
2007/06/02 18:51
☆璃里さんへ
 「女は美しさ、それだけで大いなる罪びと」by NAMAHAGE
★なまはげ
2007/06/02 19:02
☆むうさんへ
 造り酒屋「福禄寿」は生家のお隣だったのでは??お父様の転勤などで秋田や東京に移り住んでいますから・・・。。
 「どこかしらで押さえる理知」情熱に身を焦がしていた坂口安吾には耐えられなかったでしょうね。
★なまはげ
2007/06/02 19:06
☆こねこちゃんへ
 人間誰しも、”死ぬまで生きられます”。ご安心を・・・(笑)。彼女の文学をちょっと探ってみたくなっています。
★なまはげ
2007/06/02 19:08
☆+あいさんへ
 秋田美人といえば、「お多福」さん的なイメージなんでしょうか。色白でぽっちゃり系ですね。矢田津世子は理知的な顔立ちをしていますね。
★なまはげ
2007/06/02 19:11
☆閑客さんへ
 幌馬車や箱橇なんてお役人さんの娘さんだったから乗れた贅沢なものだったんでしょうね。今は車で一時間もかからないところですが、この時代はなかなか遠い場所という感じですね。
★なまはげ
2007/06/02 19:14
☆猫姫さんへ
 あははははは!!暴言でした!!
★なまはげ
2007/06/02 19:16
☆Tatehikoさんへ
 いや、今の時代「イケメン」という言葉で、男性がもてる時代になりましたよ。これから一花咲かせませんか!!
★なまはげ
2007/06/02 19:18

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