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<<   作成日時 : 2007/03/12 13:01   >>

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アスファルトといわれてすぐ連想するのは舗装道路でしょう。
このアスファルト、古くは薬用や塗装用、
染料、接着剤などとして用いられていたそうです。

メソポタミア地方に住んでいたスメル人は紀元前三千年頃、
彫塑の材料としてアスファルトを用いていましたし、
その後バビロニア人はレンガの接着剤として使用しました。
エジプトでは紀元前千五百年頃、
ミイラを巻く布にアスファルトを滲み込ませて
防腐剤として使用していました。
アメリカインディアンは屋根を葺く草にアスファルトを塗り、
屋根用の塗料として使用していたといいます。
古くから世界中の人々は、
アスファルトの利用価値を知っていたんですね。

日本では『日本書紀』に天智天皇が即位した668年の秋、
七月の条に
「越国、燃土と燃水とを献る」との記載があります。
「越国」とは秋田市の北部のことで、
「燃水」は石油、「燃土」はアスファルトのことなのです。
「燃土」は後に「臭土(くそうど)」「油土」「土油」などとも呼ばれました。

秋田県内では縄文時代から、現在の潟上市(かたがみし)昭和豊川槻木で
採取されていた天然アスファルトが使用されていました。
この付近から出土した土器や石鏃(やじり)に
アスファルトが付着しています。
石鏃を矢柄にしっかり固定させるためや、
壊れた土器の修理に用いられており、
主に接着剤として使われていたようです。

画像


この写真の池は、潟上市昭和豊川槻木にある池で、
天然アスファルトの露天掘りが行われた跡です。
写真の向こう岸には、
原油の塊とヨシも黒く変色しているのが見られます。

画像
華奢な作りの櫓が休むことなく
「キーキー」と鳴っています。
宙を横切るロープが踊り木を左右に動かし、ポンプに上下運動を伝えています。
かつて、「豊川よいとこ、櫓の林よ、山中掘れば石油が出るよ」と唄われ、
掘られた油井の数は718本もあったと記録されています。
現在では数本を残すのみになっています。

近世、日本でアスファルトの加工知識がなかった頃、
天然アスファルトに着目したのは岩手県出身の黒沢利八で、
寛政二年(1780年)「土油」から「灯油」と「油煙玉」「墨」を作り
秋田藩に献上しています。
この後、秋田藩の保護の下、この地で更に研究開発を行い、
文政八年(1824年)国産初のアスファルト開発に成功、
功績により藩から油煙製造地(70間四方の土地)が与えられました。

4代目黒沢利八は、明治十年(1877年)、
東京上野山で開催された第一回内国博覧会に
「土瀝青」の名でアスファルト舗装を出品展示しました。
これが当時の東京府知事由利公正子爵の目に止まり、
博覧会場の園芸館に試みられました。

実際の公共に供するために使用されたのは、
やはり東京神田の昌平橋の橋面舗装でした。

当時はまだ天然アスファルトが主でしたが、
後年、石油アスファルトが製造されるようになっていきます。
初の国産アスファルトが作られたときの原料となったのは、
秋田産の石油だったのです。
地下資源の宝庫といわれる秋田県の面目躍如たるところです。





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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
八橋とかにさりげなく残っている油田、
秋田で好きな風景でした。
産業遺産として、
いつまでも大切に残してほしいですよね。
むうさん
URL
2007/03/12 16:32
 こんばんは☆こねこです♪

 自分が住んでる神奈川をあまり知らないのに、秋田県のことは少しずつ知識として頭に入ってくるようになってます(笑)。

 それだけ伝道士のお父さんが分かりやすい説明で記事にしていただいてるので、読むほうも安心して読めます。

 私もアスファルトは海外から輸入して普及したものだと思ってました。
 でも、そうではないことが伝道士の語りで分かったので、また一つ勉強になりました♪

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2007/03/12 19:38
こんばんは♪
以前 TVで田んぼでポコポコ湧く石油を見たことがあります。石油なんて中東のものかと思っていたのに 秋田でも産出しているなんて驚きでした。古代から現在までその時代時代にいろいろな使われ方をしてきた歴史が今日の記事から感じられました。昨日は古文のお勉強 今日は社会科のお勉強が出来ましたφ(*^_^*)
ところで「土瀝青」ってなんて読むんですか?教えて下さいませm(__)m
moon
2007/03/12 19:58
 なまはげさん、どうもです (^^)/

 へぇ〜、アスファルトって、そんな昔からあったんだ・・・ (^^;
 せいぜい、石油が一般的に使われるようになった近代になって作られたモノだと思っていました。
 認識が甘かった・・・ (^.^ゞポリポリ
夢見るピーターパン
URL
2007/03/12 20:20
この年になってから 色んな知識を沢山の人から教えていただいています。

アスファルトも へ〜へ〜〜〜の連続でしたね。

あの匂いは どこか 正露丸を思い出すのは私だけでしょうか?
+あい
2007/03/12 20:50
最後の写真,いいですねぇ。
石油産出国の巨大な施設に比べると,青田の片隅の油井は量が少ないでしょうが,長閑(のどか)です。天地天皇の昔からあるような,そんな気がしています。
閑 客
2007/03/12 21:33
☆むうさんへ
 八橋油田については今日に記事に上げています。私も八橋油田のポンプは大好きですね。昔ももう少しポンプが稼動していたのですが、今では寂しくなってしまいました。
★なまはげ
2007/03/13 17:13
☆こねこちゃんへ
 神奈川も歴史あるところですから、いろいろと面白いお話がたくさんあるのでしょうね。お祭りなども紹介していただければありがたいです。
 私もそんなに詳しく判っているわけではありませんが、地元のことですから少しでも知っていただければありがたいです。
★なまはげ
2007/03/13 17:17
☆moonさんへ
 「土瀝青」は「どれきせい」と読みます。瀝青とはアスファルトのことを指した言葉です。
 時々、田んぼの中から油が湧き出したというニュースも流れますね。それだけ浅いところにまだまだ油の層が残っているのでしょう。
★なまはげ
2007/03/13 17:22
☆夢見るピーターパンさんへ
 私も調べるまではそのように思っていましたよ。世界的にも日本でも、昔からいろいろな使い方がされていたのには驚きました。
★なまはげ
2007/03/13 17:24
☆+あいさんへ
 80ヘエ〜〜はいったでしょうか?
 アスファルトの匂いと正露丸の匂い、実は私もそんな風に感じていました。
★なまはげ
2007/03/13 17:26
☆閑客さんへ
 このポンプの動きはなんとも長閑な雰囲気です。この音を聞いていると、俗世の嫌なことも忘れてしまいそう。
★なまはげ
2007/03/13 17:29
今でも石油、出ているんですねぇ、、、
てかアスファルトって、日本発祥?ですか??
猫姫少佐現品限り
URL
2007/03/14 02:23

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