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zoom RSS 能恵姫伝説

<<   作成日時 : 2006/12/30 09:31   >>

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今から450年ほど前、日本は戦国の時代の真っ只中でありました。
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               ※岩崎地区に伝わる「能恵姫龍神太鼓」
岩崎城主に女の子が生まれ、「能恵姫(のえひめ)」と名付けられました。
生まれて少し経った頃から姫はなぜか昼夜を問わず泣き続けるようになり、
いろいろ手を尽くしたがさっぱり効果がありませんでした。
そこで霊符森の白藤神社に泣き止めの祈願をすると、
数日後、乳母が庭で卵形の石を拾い、
その石を見せると、姫はピタリと泣き止んでしまいました。
それからは卵石は姫の守り石とされていました。

ある日のこと、女中が庭で姫に用を足させていると
小さな蛇が現れたので、たわむれに
「その汚物を毎日片付けてくれるのならば姫をお前の嫁にやろう」
と言ってしまいました。
すると毎日その蛇が現れ、姫のそれを食い去るようになりました。

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姫が16歳になり、
川連(かわつら)城小野寺氏の
若殿のところへ嫁入りすることになりました。
輿入れの途中、
皆瀬川のサカリ淵というところに差し掛かったとき、
突然の大嵐となり、
川は大洪水となって姫は川に流されてしまいました。
両家では八方手を尽くして探しましたが、
その行方は知れませんでした。


その後のある日、木の枝を切っていた家臣が
あやまってマサカリをサカリ淵に落としてしまいました。
家臣はそのマサカリを追って水中に潜っていくと、
突然に水のない世界に入り込んでいました。

よく見ると、そこには大きな大蛇(龍神)が眠っていて、
かたわらには能恵姫が座っていました。

姫は家臣に、
「過去の因縁により、私はこの龍神と一緒になることにしました。
 私もこれより龍神となって、
 人々の水難を除き、地域を守り、罪業を滅ぼします。
 私のために五つの寺を建て、祀ってください」

と言って、櫛とかんざしと着物の片袖を渡し、
家臣を一瞬のうちにサカリ淵に届けました。

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皆瀬川の上流には大倉の鉱山があり、
毒水が流れ込み、龍神夫婦は仕方なく新しい棲家を求め、
皆瀬川・成瀬川を遡り、仁郷の赤滝にたどり着きました。
清く美しい場所に惚れ込み、ここを永住の地に定めました。

赤滝は「雨乞いの神」とあがめられ、
霊験あらたかな地として「赤滝神社」が建てられました。






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主がいなくなった皆瀬川は水難が続き、
それに困った近隣の城主たちが揃ってサカリ淵に祈願したところ霊験著しく、
それからは「水神社」を建立し、
姫が輿入れをし
いなくなった日、
11月の初丑の日に地区住民競って奉賽するようになりました。





それが昨日お伝えした「初丑祭り」となって今も続いています。

姫の守り石は、実家である岩崎城の井戸の中で発見され、
今も大切に保管されています。
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龍神の話はともかく、
能恵姫は実在した人物です。
地域には、「龍泉寺」と言うお寺が四つもあり、
稲庭にある広沢寺と合わせた五つの寺が
能恵姫のために建てられた寺ではないのでしょうか。

川連にある「龍泉寺」には
能恵姫の肖像画や位牌もあり
檀家の人々に守られています。



その後歴史の中に岩崎家・小野寺家は滅亡しましたが、
岩崎の能恵姫はこれからも地域の人々の心に生き続けるでしょう。




んだば





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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは♪
能恵姫は 竜神様のお嫁さんになったのですね。赤滝は 本当に竜神様が住んでいそうな水の色が神秘的に見えますね。湯沢辺りは 水が良いところみたいですから そんな伝説も生まれたのかもしれませんね。
moon
2006/12/30 20:21
ほんと,八幡太郎とは時期がずれすぎていましたが,虚実取り混ぜての,いい話でしたねぇ。八犬伝にならないところがステキです。
この師走,秋田も穏やかだった(?)様子で何よりでした。例の裁判はまだ続きますが,まぁ,ゆっくりと年が越せそうですね。
巡り来る年が,良い年でありますように!
閑 客
2006/12/30 21:03
 こんばんは☆こねこです♪

 実際に見たわけじゃないので分かりませんが、長い年月を経て今でも祀られているのはやはり実在していたからなのでしょうね。

 名誉だけでは得られないものを人々の心に刻み込んだのでしょうね(微笑)。

 ねこでした。ニャン☆
こねこ
URL
2006/12/30 21:06
☆moonさんへ
 実際に能恵姫は16歳で川連に輿入れのときに事故に巻き込まれたようです。そこからこんな話が出来上がったのかもしれませんね。
★なまはげ
2006/12/30 22:20
☆閑客さんへ
 里見八犬伝とある意味共通するところがありますね。日本人の心がそんな風に話を作っているのでしょうか。
 秋田は今年、衝撃的な事件が起きましたが年末にかけて穏やかに過ごせています。来年には大きな裁判になるんでしょうが、成り行きが気がかりです。来年は何事もなく穏やかに過ぎて欲しいものです。
★なまはげ
2006/12/30 22:26
☆こねこちゃんへ
 実在していた人物と彼女の悲劇がこのようなお話になっていったんだと思います。いつまでも語り継がれて欲しいお話です。
★なまはげ
2006/12/30 22:29

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