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zoom RSS ダンブリ長者(前編)

<<   作成日時 : 2006/12/20 16:30   >>

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毎年1月2日に奉納されている、
1300年前より伝わる重要無形民俗文化財である『大日堂舞楽』

鹿角市八幡平小豆沢の「大日霊貫(おおひるめむち)神社」は
『大日堂』とも呼ばれ、
大里・小豆沢・長嶺・谷内の四集落の人たちによって継承されてきた、
神事芸能として高い価値を持つ舞楽の舞台となります。

この舞楽は大日堂が養老二年(718年)に再建された時に、
都から来た楽人によって伝えられました。
秋田県内では最も古い歴史を持つ舞楽です。


年を越してしまう前にこの大日堂をご紹介しておきたかったのですが、
その前に、
なぜここに都の舞楽が伝わったのか???


その謎を解くお話がありますので、
そのお話から紹介していきます。


このお話はかなり長くなっています。
今日と明日の二回にわたっての紹介です。





ダンブリ長者
(ダンブリとは鹿角地方の方言でトンボのことです)

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昔々、小豆沢に太郎という若者が年老いた父親と二人で暮らしていました。
太郎はたいそう正直者で親孝行、しかも良く働くので村でも評判の若者でした。
父親はお酒が好きでしたので、二人はいつも貧乏な暮らしをしていました。
太郎は食べるものにも不自由な暮らしを心の中で嘆いておりました。
しかし、父親には好きなお酒を飲ませてやりたいと
一生懸命に働いていました。

話し変わって・・・・・・

独鈷(大館市比内独鈷)というところに、
徳子という娘とその父母の三人が暮らしていました。
徳子はたいそう親孝行で評判の娘でした。
徳子が年頃になったとき、両親は相次いで亡くなってしまいました。
毎日毎日嘆き悲しんでいました。

ある晩のこと、
徳子は夢を見ました。
夢の中に神様が現れ、
「おまえは、これから直ぐに家の前の川を下り、
 大きな川と合流するところからその大きな川をさかのぼり、
 日が暮れる頃に一人の若者と出会うだろう。
 その若者と夫婦になれば、必ず幸せになれるだろう」

といって夢の中から消えていきました。

徳子は夢に現れた神様の言うとおり次の朝早く、
住み慣れた家や村を後にして小川を下り、
大きな川をさかのぼりました。
途中道のないところは苦労して歩き、
日の暮れるところまで来たときに辺りを見渡しました。
すると近くで一人の若者が働いていました。
徳子はこの人こそ神様がお知らせ下さった若者に違いないと思い、
その若者に今までのことを残らずに話しました。
その若者は太郎でした。


夕暮れでもあったので、太郎は徳子を家につれて帰り、
父親にいきさつを話しました。
父親は神様の巡り会わせと喜んで夫婦となることに賛成したのです。

二人は仲睦まじく、
年老いた父親をいたわりながら毎日を過ごしておりました。
しかし暮らし向きは一向に変わらず貧乏のままでした。

明日は元旦だというのに神様にお挙げするものは何一つありませんでした。
夫婦は自分たちの不幸を嘆き悲しみながら床に就きました。

その夜、太郎は夢を見ました。
夢の中に神様が現れ、
「お前たちの住むところはここではない。
 川上に行って住めば必ず幸せになれるであろう。
 一刻も早くこの地を去れ。このことを他人に言ってはならん。」

と言い残すと、スッと消えて行ってしまいました。
太郎はハッと目が覚めました。辺りを見回すともう夜が明け始めていました。
「これ徳子、起きてくれ!俺は今不思議な夢を見た。」
と言うと徳子も目を覚まし、
「私も今まで夢を見ていました」と答えました。
太郎が徳子の見た夢を尋ねると、太郎の見た夢と全く同じ夢でした。
夫婦は神様に感謝のお祈りを捧げました。


一家はこの地を離れることを決意し、
これまでお世話になった村人にお別れの挨拶をして回りました。
村人は正直者で働き者の一家のために
村を挙げてお別れの酒盛りをして別れを惜しんでくれました。

翌正月二日、太郎一家は住み慣れた小豆沢の村をあとに、
川上に上り始めました。
夫婦は険しい山道を老父をいたわりながら進み、
日の暮れる頃、川上の平間田(ひらまた)という村にたどり着きました。
そして長の家に行き、
この村で暮らせるようにお願いをしました。
長は村人と相談をし、村に住むことを許してくれました。


夫婦は一生懸命働きました。
しかし中々貧乏から抜け出すことは出来ませんでした。
老父だけには不自由をさせまいと努めていました。




今日はここまで。
この話の続きは、また明日・・・。。






んだば




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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは♪
ダンブリ長者といいながら 前半にはトンボは出てこないんですね(^_^;) 明日を楽しみにしています(^^♪
moon
2006/12/20 21:04
ダブリン。タイトルを読んだとき,つい,読み違えました。トントンと読んでいて,トンボのところで,ハッと気がつきました。ダブリンは,ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」の舞台ですものね。
ははは,耄碌(もうろく)…。明日は読み間違えないように読みますから…。
閑 客
2006/12/20 21:41
大日堂舞楽というと、仮面をかぶってゆったりとしたリズムで動く踊りですよね。
テレビで見ただけですが、秋田の内陸にはこんなものが残ってるんだと、いたく感動した覚えがあります。
むうさん
URL
2006/12/20 22:49
☆moonさんへ
 ダンブリが絡んでくると二人の運命が変わってくるんですよ。明日はお話が急展開します。
★なまはげ
2006/12/21 08:50
☆閑客さんへ
 ダンブリとは中々聞くことがないフレーズですからね。明日はお話も面白くなってきますから、お楽しみに!
★なまはげ
2006/12/21 08:52
☆むうさんへ
 正月の2日に行われるこの行事には中々観に行く機会はとりにくいですよね。私もまだ一度も見たことがありません。が、若い頃から興味深く注目していました。この「ダンブリ長者」の物語と同時に「大日堂舞楽」を皆さんに知っていただきたく、年越し前のUPに踏み切りました。
★なまはげ
2006/12/21 08:59

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