★なまはげの独り言

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zoom RSS 続 なまはげ伝説

<<   作成日時 : 2006/12/11 16:45   >>

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昨日の続きになります。

男鹿に伝わる「なまはげ」の伝説の三つ目は、


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中国漢の時代、
不老不死の薬草を求めてやってきた武帝は、
自らは白鹿に乗り、
五匹の蝙蝠に変身した鬼を連れてきました。

鬼の名前は、父親の眉間(みけん)、母親の逆頬(さかうら)
子供たちの眼光(がんこう)・首人(くびと)・押領(おうりょう)でした。

武帝はこの五匹の鬼たちを家来として使っていました。

ある日のこと、五匹の鬼が武帝にお願いをしました。
「どうか一日だけ、私たちを休ませていただきたい」
武帝は、普段良く働く鬼たちでしたから
「それならば、正月15日に休ませてやろう」
とその願いを聞き入れました。
鬼たちは、初めて人間の社会に出ることができると大喜びでした。

正月15日に人里に下りた鬼たちは、
農作物や家畜、しまいには村の美しい娘たちまでさらって行ってしまいました。

そんなことが何年も続き、
困り果てた村人は武帝にある提案をしました。
「毎年一人ずつ娘を差し上げましょう。
 そのかわり、五匹の鬼には一晩のうちに五社堂(ごしゃどう)まで
 千段の石段を作ってもらいたい。
 朝、一番鳥が鳴く前にでかすこと。
 万が一、これが出来なければ二度と村には下りてこないで欲しい」

というものでした。
村人は、いかに怪力の持ち主でも、
一晩のうちに千段の石段を積み上げることは無理だろうと考えたのでした。

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いよいよ約束の日、
五匹の鬼たちは日の暮れるのを待って石段作りにとりかかりました。
鬼たちは大きな岩石を抱え上げ、
あれよあれよと言う間に石段を積み上げていきました。

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慌てた村人はここで一計を案じました。
鬼たちが九百九十九段まで積み上げたとき、
物まねが上手い村人が
「コケコッコウ」
と一番鳥の真似をしたのです。

鬼たちは跳ね上がって驚きました。
やがて驚きが怒りに変わり、
ブルブル身を震わせ、髪を振り立て、
雷のような恐ろしい声で叫びました。
そばに生えていた千年杉の大樹をむんずと掴み、
根を上にして大地にぐさりと突き刺しました。
約束を果たせなかったと思った鬼たちは
さっさと山に引き返し、二度と里に姿を見せることはありませんでした。


その後村人たちは、
騙した鬼たちのたたりを恐れ、
年に一度若者たちが鬼に扮して村を訪れ、
村人は十分もてなして山に帰ってもらうという風習になったとのことです。


この五社堂には、それぞれの建物に五匹の鬼が祀られています。
逆さに突き刺した杉は、今では立ち枯れていますが
横になったまま保存されています。


赤神神社五社堂として、国の重要文化財の指定も受けています。

赤神とは、昔、漢の国を「火の国」としていて
火を表わす赤の神様、すなわち漢の武帝を祀っているのかもしれません。




明日は、男鹿に伝わる「なまはげ面」についてご紹介します。

お楽しみに。





んだば









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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
なんだか、興味深い伝説ですね。
前回の異邦人のお話と、重なりますものね。
こうして、伝説や民話はできあがっていくものなんでしょうね。
コマチ
2006/12/11 17:47
この伝説、一番現実離れしているのだけど、一番好きです。
これはぼくの推測ですが、ロシア人船員のエピソードがまず最初にあって、その後漢の武帝の話があとづけされたり、東北各地の「訪れ神」などの影響を受けたのではないでしょうか。
大船渡の「スネカ」(http://www.iwate21.net/oryza/oryza58/sanriku.htm)とか、金浦の「あまはげ」とかいかにも共通性がありそうですものね。
むうさん
URL
2006/12/11 18:34
昔話のムードがあふれていますね。五社堂がありますから,由来に真実味が感じられます。素敵な話にめぐり会いました。
五社堂へ参詣する石段が中央でないのも,素朴でいいですね。
閑 客
2006/12/11 21:22
☆コマチさんへ
 この話は昨日の一つ目の話しと重なるところがあります。この話もまんざら嘘ばかりではないんですよ。漢の武帝は実際、日本に向けて仙人の修行を終えた方士を多数送り込んでいますし、目的が不老不死の薬草を探していたことが証明されています。海の中に聳え立っているように見える男鹿はいかにもそんな不老長寿の薬草がありそうな雰囲気を持っていますので、たくさんの方士が訪れたことが考えられます。
★なまはげ
2006/12/11 22:45
☆むうさんへ
 実は私もそう考えています。↑で一つの仮定の話も書きましたが、いろんな話が混ざってきたのでしょう。漢を表わす「赤神」が社の冠になっていることからも、漢の影響はあったはずです。
★なまはげ
2006/12/11 22:48
☆閑客さんへ
 全く事実無根と言うようなことはないのです。この話に登場する建物・階段・逆さ杉なども実在しています。それらがどう結びついているのか・・・・大いなる謎です。
★なまはげ
2006/12/11 22:51

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